質量制御技術の完成により、航空手段に革命的な変化が起こった近未来。
世界各地で、空間を切り裂くように出現した謎の巨大な肉塊、隕石のように落下する災害が相次いでいた。
火力兵器ではビクともしない肉塊の装甲に、人類はなすすべなく翻弄される。
この肉塊に対抗すべく、静岡県の株式会社政富の提唱により、新たな計画がスタートした。
直接、肉塊切りき細切れにするための巨大な包丁と、ミッションに平行して常に切れ味を調整する必要に対して
包丁研ぎ器の機能を併せ持つ、人型包丁研磨重機の開発である。
新航空技術研究所開発の専用昆虫式航空機に搭載し運搬される本機は、搭乗者の重量に対し非常にデリケートであった。
※手前の人物は料理コンテスト会場と間違えてパイロット適正試験会場に来てしまったが自分の思惑に反して適性試験を合格してしまい、人型研磨機パイロットとして奔走することになった少女。
普段はやさしいがミッション時は切れ味鋭い操縦が売り。